90年代、日本国内では経済が衰退し「失われた10年」と言われ、世の中が全体的に活気を失ったようなムードがあったが、実はこの10年間に日本のマンガ、アニメ、映画、演劇、建築、グルメ、ファッション、現代アートは世界から注目を浴び「COOL
JAPAN(カッコイイ日本)」のイメージが定着、2005年の現在では、そうした日本に対して憧れを抱くような若年層が世界中に生まれつつある。
特に東京を発信地とする流行のトレンドに対して注目が集まっている。そうした中にあって現代アートは、ルイ・ヴィトンのカラーモノグラムシリーズの生みの親である村上隆や若い女性に人気のある奈良美智の活躍によって、東京発の魅力溢れるパワフルなものとしてクール・ジャパンの主軸になりつつある。
この連載では、世界で評価が高まる日本の現代アーティストの作品を紹介・解説しながら、今後の彼らの活躍を含めて、単なるインテリアではなく子孫に残す日本の同時代の宝物を最良の現代アートコレクションとしてコレクションしていくことを想定し、作品の価格なども明示しながら率直なアート情報の発信を試みる。
第一回の今回は、関西在住の森村泰昌。皆さんもなんとなく見たことがある森村作品だろうが、彼が何故、世界的に注目を浴びているのか、どういうところが素晴らしいのか、を解説していくことにしよう。 |