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住宅地を利用した不動産証券化投資
前回  
第10回:底地ファンドは健全な都市再生の担い手である。
底地ファンドの仕組みについてはこれまでの連載で十分ご理解いただけたことかと思います。地主から底地を取得し、それを借地人に買ってもらい借地権から所有権としてもらうことで複雑な権利関係の解消に努めているわけです。地主・借地人同士では長いつきあいながらいろいろと因縁があり、互いに相容れない存在であるためになかなかまとまりにくい悩みを消し去ることができるわということです。
投資家から資金を集めて、地主の所有する底地に投資を行ない、借地人に売却する底地ファンドは複雑な権利関係を解消するだけではなく、関係する全ての当事者に喜んでもらえるファンドであると言えるかも知れません。
投資及び運用成績次第ではありますが、高配当を出せば投資家は喜んでくれます。相続時には相続財産として高い評価をされてしまうが第3者にはなかなか流通しないし、かと言って物納には難しそうな底地であっても底地ファンドで購入することによって地主にも喜んでもらえます。さらに自宅として居住している借地人はほぼ100%借地権ではなく、所有権としたいという願望を強く持っています。そこで底地ファンドから売却の提案を行うことにより借地人にも喜んで買っていただけます。
当事者が皆満足しつつ、健全な都市再生にも貢献できる『底地ファンド』は究極のファンドであると言えるかもしれません。東京都内の住宅地に占める底地の割合はまだまだ凡そ3割程度残っていると言われています。『底地ファンド』の規模を拡大することで今後ますますそういった複雑な権利関係の解消を図り、都市再生の一翼を担うことにつながるのではないでしょうか。
次回以降、ファンドにおける具体的な成功・失敗事例を載せていきたいと思います。お楽しみに!
著者:TFP不動産コンサルティング株式会社
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