さて、第2回でオリジネーター(原資産保有者)のメリットとしてオフバランス効果があることをお話しましたが、今回はそのオフバランスについてもう少し詳しく見ていくことにします。
オフバランスの一番の効果は自分自身の保有する資産を切り離して、バランスシートをスリム化することで資産の効率化が図れることです。
もう少し分かりやすく言い換えると、見た目がよくなるということです。人間の体に例えると、太った人間のおなかの脂肪を切り取って、スリムにするわけです。それだけにとどまらず切り取った脂肪には価値がありますから、その脂肪を現金に代えて今度は背中の脂肪を取り除く手術代金に充当するわけです。そうすることで体の余分なものを取り除くことができますし、お腹と背中の脂肪がバランスよく無くなり、見た目もすっきりする効果が得られるということです。
どのような場合にオフバランス処理を認めるのかという点については実務指針で判断基準が示されています。判断基準の中でも特に重要なのが『リスク負担割合が5%の範囲内かどうか』ということです。リスク負担割合は下図に示す算式で求められます。
先程示した具体例で説明すると、切り取ったお腹の脂肪を現金化した時の代金の内、5%以上を本人(デブのオリジネーター)が負担しているとオフバランスが認められないと判定される可能性が高いということです。オフバランス化するにあたっては、これ以外にもいろいろと条件を充足する必要があります。単純に外部に売却できればよいわけですが、流動化(証券化)を利用してオフバランスした方が良いという何らかの理由があるためオフバランスを利用するということが言えるかと思います。 |