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知って得する不動産証券化講座
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第2回:証券化、不動産所有者のメリット
さて、前回は資金の出し手である投資家側のメリットを解説しました。反対に不動産の原所有者であるオリジネーターのメリットとしてはどんなものがあげられるでしょうか。今回はオフバランス効果を中心にみていきます。
1.証券化のメリット
オリジネーター(原資産保有者)のメリット

a.オフバランス効果

オフバランスとはちょっと耳慣れない言葉かもしれませんがオリジネーターが保有している不動産を、バランスシート(貸借対照表)から切り離すことを意味します。不動産を証券化(流動化)することでB/S上の不動産(固定資産)を切り離して、その売却代金を原資に有利子負債を返済する訳です。そうすることで資産効率の改善が図れるわけです。したがって、無価値の不動産をオフバランスしても全く意味(効果)がありません。価値のある不動産をオフバランスすることによって初めてバランスシートの見た目が違ってきますし、総資産利益率(ROA)や自己資本比率といった財務指標を改善することができるわけです。また収益性の低い不動産をオフバランスすれば、図表のように資産が圧縮できることになり、結果として資産の効率及び収益性が改善することになります。ここまで読んでくると、『証券化と単純売買と何が違うの?』とお思いになるかもしれませんが証券化によって不動産をオフバランスした場合であれば、引き続き不動産に継続的に関与することが可能となります。例えば、オリジネーターがSPCに出資して配当を受けたり、SPCの管理手数料を取ることで、収益性をアップさせたり、その他にも場合によってはSPCに売却した本社ビルをオリジネーターが賃借する(セールアンドリースバック)といった手法を取ったりといった具合です。これはアセット(資産)を使わないフィービジネスとして会社全体としての資産(収益)効率の改善にも寄与します。尚、オフバランスの可否についてはいろいろな条件があります。その条件を全て具備することで初めてオフバランスが認められるわけです。オフバランスの詳しい解説についてはまた別の章で扱う予定です。
図
用語の解説
ROA
総資産利益率(Return On Asset)の略。利益を総資産で除した収益性の財務指標。企業の収益性を判断する指標としてよく用いられる。

自己資本比率
自己資本と他人資本を合わせた使用総資産に対する自己資本の割合をいう。会社のバランスシート上で資本金、法定準備金、任意積立金、当期未処分利益を加えたものを指す。

SPC
特別目的会社(Special Purpose Company)の略。 読んで字のごとく、特別に限定された目的のために設立された会社のこと。不動産ファンドの導管体としての役割を担う。

セール・アンド・リースバック
売却(Sale)を行った後も引き続き賃借(Lease)するということで、オリジネーターが売却した物件を引き続き使用する場合に活用される手法。
著者:TFP不動産コンサルティング株式会社
宅地建物取引主任者
2級ファイナンシャル・プランニング技術士
中尾 健
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