オリジネーター(原資産保有者)のメリット
a.オフバランス効果
オフバランスとはちょっと耳慣れない言葉かもしれませんがオリジネーターが保有している不動産を、バランスシート(貸借対照表)から切り離すことを意味します。不動産を証券化(流動化)することでB/S上の不動産(固定資産)を切り離して、その売却代金を原資に有利子負債を返済する訳です。そうすることで資産効率の改善が図れるわけです。したがって、無価値の不動産をオフバランスしても全く意味(効果)がありません。価値のある不動産をオフバランスすることによって初めてバランスシートの見た目が違ってきますし、総資産利益率(ROA)や自己資本比率といった財務指標を改善することができるわけです。また収益性の低い不動産をオフバランスすれば、図表のように資産が圧縮できることになり、結果として資産の効率及び収益性が改善することになります。ここまで読んでくると、『証券化と単純売買と何が違うの?』とお思いになるかもしれませんが証券化によって不動産をオフバランスした場合であれば、引き続き不動産に継続的に関与することが可能となります。例えば、オリジネーターがSPCに出資して配当を受けたり、SPCの管理手数料を取ることで、収益性をアップさせたり、その他にも場合によってはSPCに売却した本社ビルをオリジネーターが賃借する(セールアンドリースバック)といった手法を取ったりといった具合です。これはアセット(資産)を使わないフィービジネスとして会社全体としての資産(収益)効率の改善にも寄与します。尚、オフバランスの可否についてはいろいろな条件があります。その条件を全て具備することで初めてオフバランスが認められるわけです。オフバランスの詳しい解説についてはまた別の章で扱う予定です。
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