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知って得する不動産証券化講座
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第15回:不動産投資の戦略
不動産投資の戦略を大きく2つに分けるとコア投資とバリューアップ投資に分けることが出来ます。

バブル崩壊後、資産価値が下がり続けたデフレ時代において求められたのがこのコア投資による手法です。
コア投資とは、インカムリターン(対象不動産からあがってくる賃貸収入)を狙ったもので特徴としては安定的な賃貸利益の獲得、長期投資(おおよそ10年以上)、ローリスク・ローリターンを投資の基本的なスタンスとしています。適する投資形態の代表的なものとして、現物不動産への直接投資、J−REIT、私募ファンドの物件特定型等があげられます。

もう1つがバリューアップ投資です。
コア投資とは対照的な投資手法でキャピタルリターン(短期転売による売却益)狙いを主眼においた短期投資(1〜3年で売却)でのアプローチを行います。都心部での物件価格の上昇を受け、このバリューアップ投資による短期売買が増加傾向にあるようです。
バリューアップ投資の具体的な例を挙げると、老朽化ビルのリニューアルを行って飛躍的な賃料の増加を実現させたり、耐震補強工事を行うことによりPMLの数値を劇的に改善させた後に売却する手法、またコンバージョンによりビルから居住用のマンションに用途変更を行い価格をアップさせたりとさまざまな手法を用います。
バリューアップ投資は、短期で高収益を上げることが可能ですが、反面リスクも高い投資手法です。よく使われる投資の形態としては、私募ファンドのブラインドプール型が代表として上げられます。ブラインドプール型とは直訳すると、目に見えない投資(共同出資)となり、悪い言い方をすると何に投資しているか判らないファンドということになります。
アスベスト問題、マンションの耐震構造問題等、今後も不動産に対する評価・調査はますます厳しくなることが予想されます。物件も見ずに売買を行うなんて事例を耳にしたりもしますが、とてもお勧めできる方法ではありません。

いずれの投資手法を用いるにしろ、やはり重要なのは投資対象とする物件を十分に知ったうえで投資を行うことだと思います。あなたならどちらの手法を選択しますか。


○ 用語の解説
PML
予想最大損失率(Probable Maximum Loss)。地震リスクに対する不動産の資産価値を表す指標。

コンバージョン
既存のビルや商業施設、倉庫などを用途転換して有効的な活用を行う手法。

著者:TFP不動産コンサルティング株式会社
宅地建物取引主任者
2級ファイナンシャル・プランニング技術士
中尾 健
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