| 姉歯非関連で強度不足発覚 福岡市で4棟偽装 |
【2006/2/17】 |
国土交通省は8日、姉歯秀次元一級建築士が関連していない構造計算偽装物件が福岡市で3棟判明したと発表した。すでに廃業している一級建築士事務所サムシング(仲盛昭二元社長、80年福岡市〜89年春日市)が構造計算した賃貸共同住宅で、荷重を減らし構造計算するなど「不自然な操作」(同省)をしていた。会見した住宅局の山本繁太郎局長は「残念であり深刻な問題」と語り、事実関係を把握した上で厳正な処分を行いたいとしている。
構造計算書の偽装が報告された物件は4棟。福岡市が建築確認を行ったものの、再計算を依頼されていた(社)日本建築構造技術者協会(JSCA)から市に対し3日、4件中3件に偽装があったと確認できたとの報告があり、同日国交省に連絡された。残りの1棟は、建築確認申請図書が保管されていないため、竣工図を元に再計算した。
偽装の内容は、構造計算書の計算開始のデータとアウトプット時のデータに連続性がなく、計算の途中で異なった数値が加えられたものと見られている。具体的には、計算開始時のデータと比べると、計算途中で荷重が9〜16%低減された数値により、計算結果が構成されていた。これにより、Qn/Qun値が福岡市の基準値を下回っていた。4棟とも姉歯元建築士事件に関連した木村建設が施工を担当していた。
サムシングが手がけた構造計算は、全体で約1万件。うち、70%が福岡市内の物件と見られているが、同社が廃業しているため、建築確認申請図書などが保管されておらず、正確なことは分からないもようだ。
福岡市の建築基準は、建築基準法の約25%増し。偽装が判明した物件は、福岡沖地震に見舞われた物件。
同省は、これらの現状を踏まえ、緊急的な危険度は低いと判断し、物件名の公表や入居者への連絡は検証後に検討するとしている。
(ニュース協力:(株)週刊住宅新聞社 http://www.shukan-jutaku.com/) |
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